駒ヶ岳ロープウェイへ向かうバス停に到着すると、そこにはすでに大行列が・・・

まさかの「バス1時間半待ち」からのスタートとなり、「これは大変な一日になるかもしれない……」と一瞬不安がよぎりました。

しかし、そんな不安はロープウェイに乗り込んだ瞬間に吹き飛びます。


急勾配をぐんぐんと登っていくロープウェイの窓からは、眼下に流れる滝を見下ろすことができ、その迫力と美しさに思わず息をのむほど。

迫力ある空中散歩を楽しみながら千畳敷駅に到着です。

 
駅から一歩外へ踏み出すと、目の前にはダイナミックな千畳敷カールの大パノラマが広がっていました。


この日は本当に天気が良く、山から見上げる空は吸い込まれそうなほど深く美しい「紺碧(こんぺき)のコバルトブルー」

下界で見る空とはまったく違う、高山ならではの透き通った濃厚な青さに思わず見とれてしまいます。


千畳敷カールから反対側の南アルプスもきれいに見えて、最高の天気です。



その青空と壮大な岩肌のコントラストを目に焼き付けながら、まずは駒ヶ岳神社に安全をお祈りします。

呼吸を整えて自分のペースでじっくりと歩きはじめます。


千畳敷カールと宝剣岳を眺めながら遊歩道を歩き、 分岐から登山道です。


八丁坂は急勾配で、乗越浄土への道のりは一歩一歩が噛みしめるような登り。


眼下に広がる 雄大な景色を一望しながら、一休み。
右下に見える千畳敷駅の建物から1時間ぐらい。


八丁坂を登りきると、稜線上に位置する乗越浄土に到着です。

さらに、中岳へと向かいます。


標高2925m の中岳山頂付近からの宝剣岳、ごつごつした岩肌がかっこいい。


すぐそこに 伊那前岳、そしてその先に富士山が同じ目線の高さに見える。


そして、目指す木曽駒ヶ岳 、左側には 先日登った御嶽山が見渡せます。


下ってからの最後の登り、こういうのが地味に足にくる。もうひと踏ん張り。


ついに標高2,956mの木曽駒ヶ岳山頂へ到達しました!

左に御嶽山、右に乗鞍、遠くに穂高まで見えます 。

無事に登頂を果たし、充実感いっぱいで下山を開始したものの、急な下りは足にきます。

途中からは足がガクガクと笑い始め、「しっかり足元を踏みしめなければ」と慎重に降りていきました。

無事にカールの下部まで降りてきて、剣ヶ池のほとりまで足を延ばしてみました。

すると、そこには奇跡のような瞬間が待っていました。

多くの登山客や観光客で賑わうこの場所で、偶然にも全く人が誰もいないタイミングが訪れたのです。

たった1人で向かい合う千畳敷カールの雄大な大自然。 その圧倒的なスケールと美しさをじっと眺めていると、まるで大自然をテーマに繰り広げられる超大作スケールの映画を観ているような、そして今まさにその映画のラストシーンで静かにエンドロールが流れているかのような、胸にじーんと迫る深い感動が訪れました。


静寂に包まれた静かな池のほとりで、壮大な千畳敷カールを贅沢にも「独り占め」。

静かに広がる絶景を眺めながら過ごしたあの時間は、間違いなく今回のハイライトで、最高の贅沢でした。

最後は再びロープウェイへ。

 下りはまるで谷底へ向かって真っ逆さまに落ちていくような感覚を味わいながら、一気に下界へと戻っていきます。

最初はどうなることかと思った1時間半のバス待ちも、終わってみれば映画のプロローグみたいで、すべては最高の一日を彩るスパイスのよう。

素晴らしい景色と静寂のひとときを満喫でき、心に残る最高の山行となりました!