
行ってきたのは、世界遺産・奈良の吉野山桜登山。そこは命を削るような絶景・・・(?)
「桜を見に行こう」なんて軽い気持ちで出発したのですが、気がつけば…… 総歩行距離:約17キロ 歩数:2万5000歩超え という、もはやお花見というより「修行」に近い一日になりました(笑)。


近鉄吉野駅からスタートします。
駅に着くと まるで アトラクションのように電車から人が吐き出され、 ケーブルカーや バスは 長蛇の行列に・・・
そんな文明の利器には目もくれず、下千本から七曲りの桜のトンネルをくぐりながら、歩いてひたすら上を目指します。




金峯山寺の蔵王堂から、さらに「谷底」へと続く長〜い階段。 目的地は、首から上の守り神として知られる脳天大神 龍王院です。




ここ、 階段が、とにかく長い。
行きは良いんです、下りですから。どこまでも続く階段を下りながら「帰りのことは後で考えよう」と自分に言い聞かせて進みます。
谷底にあるお社は、川のせせらぎが聞こえるとても神聖な空気感。
しかし、帰りは約450段の階段を、今度はひたすら登らなければなりません。
もう少しというところで、膝が「ガクガク」と笑い始めます。 「脳天さん、頭だけでなく、この足も守ってください……!」と心の中で叫びながら、一歩一歩、自分との戦いです。




中千本、上千本と、眼下に広がる、ピンクと白のパッチワーク。
「あそこから歩いてきたんだな……」と遠くに見える駅の方を眺めながら、自分をちょっとだけ褒めてあげたくなります。




坂道はなかなかにハードでしたが、上千本の展望台に辿り着いた瞬間、その疲れは、癒されると思いきや・・・なんだこれ?

一山超えたところの遠くに、なぜか平たくうっすらと光るもの、調べてみると メガソーラー らしい。
このメガソーラー、東京ドームの7倍という広大な敷地の山林を伐採したことで、土砂災害のリスクや生態系への影響、世界遺産の景観悪化が懸念されているとか。
さらには、業者側から多額の現金を受け取っていたとして、元町長が収賄で逮捕されているらしい。
桜の美しさを見ながら人の醜さを知ることのできる世界遺産・・・
でも、道中で食べたお昼ごはんや、山の上で吸った澄んだ空気。
足は棒のようですが・・・(笑)
五感のすべてが春で満たされた、贅沢でハードな17キロでした。