僕のモットーは、「果報は寝て待て」
だって寝てれば ご飯の時間になるんだもん。 

「待てば海路の日和あり」とも言うしね。

僕たち ワンちゃんの 作法として、「待て」は覚えなくちゃいけない。

「待て」ができるようになると、車から降りるときや道路に飛び出しそうになったとき、クレートから出るときも安全。ドッグカフェでの会計のときや、かわいい写真を撮るとき、色んなシチュエーションでも役に立つ。「待て」ができれば、飛びつきや困った行動を防ぐためにも使えるし、色々な場所にも連れて行ってもらえる。

基本は、
① おすわり
② 手のひらを広げて「マテ」
③ 姿勢をキープ

④「ヨシ」の号令で解除。
⑤ 褒める。おやつをあげる。

徐々に時間を延ばして、待っていたほうが、いいことがあるって覚えてもらう。

根気強く教えてくれればちゃんと覚えるよ。僕と飼い主さんをトラブルから守るためだから、焦らないでね。

焦りは、「今すぐ対処しなさい」という本能からのメッセージなんだって。
人間は、仕事の締め切りや、人生のタイミングなど、ただ生きているだけで「焦り」と「時間」という要素は切り離せないらしい。
これは、原始人の時に刷り込まれた「次に何かを食べなければ死ぬ」というタイムカウントから逃れることができず、食糧と水が豊富にある現代でも、この本能的な焦りは変わらず、「今の時間を無駄に使っていないか?」っていうストレスの中で生きてるからだって。
焦りはもともと「自分を休ませてくれない感情」。特に現代人は、入ってくる感情が多いし、関わる人も多い。職場を離れてもメールが追いかけてくる。とにかく絶え間ない刺激が、ゆっくりさせてくれない。

だから僕たちワンちゃんは、飼い主さんこそ「待て」を覚えればいいのにって思ってるし、「待て」は嫌いじゃない。

ただ、 僕は松たか子ではないので、 キムタク風に「ちょっ待てよ」と言うのだけは やめてほしい。